最近は2月の長岡とは思えない、雪もなく気温が高めの日が続いています。

シナノ精機前の南陽公園。雪が消えて毎日雨。空には低い雲が垂れ込めている。

少し前までは雪が降ってなくても気温は低かったので、車のフロントガラスが凍り付いている朝が多く、シーズン初めに買った解氷スプレーはもう空っぽです。

さて解氷といえば、アイスブレイクをご存じでしょうか。

アイスブレイクはセミナーなどの前の初対面同志が打ち解けるための簡単なゲームや、商談の前の雑談などを指す言葉です。氷のような緊張を解してコミュニケーションを取りやすくし、セミナーや商談の場の空気を作る手法です。

しかし大人が初対面の他人とゲームをして簡単に打ち解けるのは難しく、セミナーの前のゲームがアイスブレイクどころか気まずいひと時になってしまうことがままあります。フロントガラスにぬるま湯をかけて氷を解かしたら、その水が再度凍り付いてしまったような感じです。

一方このアイスブレイク、コミュニケーション能力の高い人は日常的な場面で自然に行っています。初対面の方との会話、場が凍ったとき、白けたとき、気の利いたことを言える人はできるなと感じます。

大勢でカラオケに行くと必ずトップバッターに立候補して、あまり上手ではない歌を歌う人がたまにいます。歌わせろというポーズとそれに見合わない下手な歌はハードルをぐっと下げ、皆が歌いやすくなって会が盛り上がるのです。これができるのは、場を俯瞰する能力があるからです。

会議もカラオケに似ています。誰かのブレイクスルーで皆が意見を出しやすくなり、会議が実りあるものになります。

さり気なくアイスブレイクができる人間になりたいと、車のフロントガラスにスプレーをかけながらいつも思います。