11月に入ると新潟には冬の使者、白鳥が飛来します。長岡には飛来地がなく、写真はラムサール条約に登録されている阿賀野市にある瓢湖です。
白鳥は日の出と共に瓢湖を発ち付近の畑などに食べ物を探しに行って、日没のころに戻ります。白鳥見物の時間は早朝か夕方です。もっとも多少は昼間でも湖に残っているし、カモ類等白鳥の他にも多くの渡り鳥を見ることができます。瓢湖では1日3回給餌があり、白鳥おじさんが桟橋から野鳥に餌を撒いています。
さて、お題ブルーオーシャン、レッドオーシャンですが、野鳥の給餌を見てその経営戦略を思い出した話です。
ブルーオーシャン戦略は今から20年近く前に出版されたビジネス書で、その中で述べられている経営戦略がブルーオーシャン、レッドオーシャンです。簡単に言えば、競争相手のいない穏やかな青い海のような市場が「ブルーオーシャン」で、競合がひしめき合って血で血を洗うような市場のことを「レッドオーシャン」と呼びます。
鳥たちは白鳥おじさんの撒く餌に群がり、し烈な競争を勝ち抜いた者がパンをゲットします。まさにレッドオーシャン。
しかしおじさんが桟橋に置いたバケツから直接餌を食べているごく少数の鳥もいます。ここは競争のないブルーオーシャン、カラスやハトは給餌の時間に合わせて登場し、このブルーオーシャンでごはんを頂いています。
やはりこのような目端の利く種類の鳥は個体数が多いのかもしれません。企業も利益が多ければ拡大していきます。
実際はこんな単純な話ではないですが、ビジネスも生存競争だなあと野鳥を見てつくづく感じた次第です。そして、安定していた仕事もいつしかレッドオーシャン化するし、お客様に誠実に向き合って小さいブルーオーシャンを見つけたり、ビジネスは一筋縄でがいきません。